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赤十字の長い歴史

日曜日, 8月 2nd, 2015

「赤十字で看護師を養成しているなんて知らなかった」という方も多いと思います。赤十字というと、献血等のイメージが強いですから、看護師養成を知らない方も多く、気になっている方もいるでしょう。

実は、赤十字による看護師養成は、明治19年から始まっています。博愛社病院を設立し、明治22年には日本赤十字社看護婦養成規則を制定しています。赤十字での看護師養成はかなり歴史があることが分かりますよね。また、同じ明治22年には、第一回の看護婦生徒募集並養成手続き草案が作られ、生徒を10名と定め、翌明治23年から養成をはじめています。明治24年には、これらの卒業生全員が濃尾大地震の救護活動を行っています。明治28年には、教育書編纂が開始、明治29年には看護学教程を刊行しています。明治40年には、救護看護師長候補生等の教育も行っています。戦後になると、昭和21年に日本赤十字社中央病院看護院養成部が設置されています。昭和22年に赤十字看護学校となり、現在の医療施設に併設している学校となっています。近年では、専門学校や大学なども設立されており、多くの看護師を養成しています。助産師の養成などにも力を入れており、母子保健事業などにも積極的に奨励しています。

このように、赤十字による看護師の養成には歴史があり、今まで多くの看護師を養成してきたことになります。今後も、看護師養成の場として、とても大切な場所となってくるでしょう。グローバルな環境も整っていますから、様々な場で活躍する看護師が育って行くでしょう。